社会保険労務士法人ぶれす

2024.03.01

婚活の条件には”今”が反映されている

社労士の村田です。
もう3月ですね。
私ごとですが、子が次年度から年少となるため、毎日の保育園の連絡帳記入が今日で最後となりました。毎朝記入する内容を必死に絞り出していましたが、先生からのお返事が日々の楽しみだったので解放感と喪失感を同時に味わっています!

 

先日も毎年恒例出生数の過去最低更新の発表がありました。
2023年は72.6万人の見通しです。昨年より4万人減りました。

20年後この子たちが20歳を迎える頃を思うと、労働力減が本当に心配ですね。
婚姻数の減少が原因と言われていますが、結婚はコスパ悪い!という若者の声が取り上げられる度に、結婚へのネガティブな印象に悲しい気持ちになります。(そういう無駄なインタビュー放送も一因のような…)

少し前にテレビで放送した結婚相談所が話題になっていて、いろいろ見ていたところ結婚相談所の公式YouTubeに辿りつきました。

婚活アドバイザーの先生が専業主婦希望の婚活女性の相談に『今は男性も不安な時代です。男性から相手の女性に求める条件も、今は正社員(または同等の勤務)であることが多い。あなたは外で働かない分、家で相手に何を提供できますか』と言っていて、時代を感じました。
婚活の条件って、本当に景気や労働環境などの今を反映していると思います。

内閣府の男女共同参画白書の一部に子供のいる男女の就業などについて記載があります。
その中の調査(※1)で、
どの世代でも子供が出来てもずっと女性も就業を続ける方がよいと考える割合は増えていることや、
子供のいる20-39歳への生活の中の時間についての調査(※2)で、
・女性は家事育児時間を減らしたい
・男性は仕事時間を減らして、家事育児時間を増やしたい
という傾向があることを踏まえると、婚活アドバイザーのコメントも世の流れをちゃんと汲んでいるのが分かります。
そして若い男性は家事育児に抵抗なく、職場や環境の改善が必要と感じているようです。(※1)

※1 内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」のアンケート
※2 「令和4年度新しいライフスタイル、新しい働き方を踏まえた男女共同参画推進に関する調査」の令和4年度内閣府委託調査
↓こちらに概要版・全体版あります。
男女共同参画白書

女性は仕事と家事育児、両立できるならもっと働きたい!
男性は仕事と家事育児をもっと両立させたい!
が令和の家族観なのだなと改めて感じます。
令和の家族観だと、結婚すると労働力が2倍になるので、結婚はコスパ悪くないと思うのですが、どうなのでしょうか。

男性だから残業人員確保という気持ちで採用すると、家庭と両立できないなら辞めます!となり、女性だから結婚出産するまでかな~という気持ちで多めに採用すると、人員過多!となる時代です。
価値観をアップデートして、男女とも長く働ける働きやすい職場にしていきたいですね。

従業員様の両立支援に関するご相談なども承っております。


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