社会保険労務士法人ぶれす

2023.05.19

男性育休~出生時育児休業(産後パパ育休)~

職員の村田です。
先日動画配信サービスで働きマンという15年前くらいのドラマを見かけ、内容忘れたなと視聴したのですが、
内容より働き方に時代を感じ、途中で脱落しました。

最近は恋か仕事か!ではなく、育児も仕事も!の風潮で、
ニュースなどでも、育児休業の話題がよく取り上げられますね。
中でも政府は男性育休推し!の印象です。
(低い数字を上げる方が分かりやすいというのもありますが。)

 

男性の育休取得率は最新のもの(2021年度)で過去最高の13.97%※です。
この取得率は徐々に右肩上がりになっています。(女性は同年度85.1%※)
※2021年度雇用均等基本調査より

現在政府は、男性の育児休業取得率を
2025年に50%、2030年に85%を目標としているのですが、
達成するためには今は10%台なので相当なカーブを描く形ですね。

育児休業に関する改正は頻繁に行われていて、数年前のものとはかなり変化があります。
その中の一つに、2022年10月に出生時育児休業(産後パパ育休)が施行されました。
出生時育児休業(産後パパ育休)の主なポイントは
①産後8週間の間に4週間(28日)まで取得可能(2回まで分割可能)
②従来の1歳までの育児休業とは別に取得可能
③労使協定があれば、合意の範囲内で休業中に就業可能
※要件を満たせば出生時育児休業給付金も支給され、社会保険料の免除もあり

この産後パパ育休の創設と、従来の1歳までの育児休業が2回に分けて取得することが可能になったことにより、
育休って長く休むイメージでハードル高い!→取らなくていいか!
の思考停止状態から、短期間なら…と取得のハードルも下がるのではないでしょうか。

 

時代ごとの取得意識を核家族の太郎さんでイメージすると、

2020年~子の育休は1歳までに1回のみ時代~
太郎さん(第1子誕生に向けて)
『産後は大変だから里帰りするしかないよな!(育休の文字など当たり前に浮かばず)』

2023年~出生時育児休業、育児休業分割取得の時代~
太郎さん(第2子誕生に向けて)
『上の子もいるし里帰りは難しい。でもまだ職場は男性育休になじみがないんだよな~産後パパ育休利用して、退院後2週間休み→復帰→1ヵ月健診前にまた2週間休みと2回に分けて休む予定を伝えてみようかな』

2025年~男性育児休業取得率50%の未来~
太郎さん(第3子誕生に向けて)
『第3子できたので、産後パパ育休を4週取り、その後続けて生後3ヵ月まで育休1回目取ります!妻は10ヵ月で復帰する予定ですので、その前後でも育休2回目を取る予定です!キリッ』

でしょうか…ここまで意識をジャンプアップさせずとも、
出生時育児休業の創設が、男性育休に対する意識や環境が良い方向へ変化していくきっかけになればと願っています。

実際、先日新生児連れた義弟に聞くと『うちにも男性育休って制度ある“らしい”。取るなんて言える雰囲気皆無』と言っていました。この男性育休に関しては企業ごとに相当温度差あるのが現状かなと感じています。

『課長、妻が妊娠しました!』「おめでとう!太郎さん、いつごろ育休予定?」
個人的にはこのセリフが男性育休の理想かなと思っています。
どの職場でもこの会話が自然にできるような意識改革が2030年頃にはできていることを期待して…

男性の育児休業に関する制度や給付金、助成金等もご案内しております。
就業規則の見直しなども、ぜひご相談ください。

 


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