特定社会保険労務士の延島です。
毎週金曜日更新のブログも来年1月で2年になります。
この1年はこれまで以上に労働者の方の労務に対する意識の高まりを感じました。
今年、動物病院さんからご相談が多かったものをまとめてみました。
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賃上げ💰
最低賃金があがってどうしよう・・・ではなく、他院ではどの程度の給与水準か、賞与はどれくらい出したらよいか、といったご相談です。(素晴らしいですね👏)
ぶれすと顧問契約をされている動物病院の院長先生は、「法律を遵守」「長期的に続けられる環境」「安心して働ける経済基盤」を重視される方がとても多いです。
ですのでご相談内容も物価が上昇しているので賃上げしてあげたい、といったものです。
当院の給与水準はどうでしょうか、昇給や賞与の額はどれくらいがいいですか?頑張っていることを反映するにはどうしたらよい?といったご相談も伺いました。
賃上げと生産性向上の設備導入を助成する「業務改善助成金」の取り扱いも増えました。
私たち社労士が取り扱う助成金は労務環境をしっかり整備されていることが前提です。その点でぶれすの顧問先様はしっかりと対応いただけておりますので無事に交付決定しています✨
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定期昇給はどうやって決める?
休憩時間💤
休憩時間中の電話や来院した方への対応、それぐらいいいですよね、というご相談ではなく、従業員さんが休憩してくれないという相談が多くありました。
休憩時間は労働から離れて休息する時間です。
本人が取りたくないと言ったからといって事業主の責任が免れるわけではありません。
休憩の趣旨を伝えて理解を促すとともに、休憩室を設けて物理的に話したり、休診中の電話を留守番電話にしたり、しっかりと休憩時間を確保できるようにしましょう。
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パートの有給休暇🌴
本人の希望でシフトを決めている場合、出勤日と公休日が決まっているので、有給休暇ってどうしたらいいんでしょう、というご相談です。
パートの方の有給休暇も当たり前になってきました。
先日、労働基準監督署の調査の際、事業主の方が、「パートの方は有給休暇が取れないので、代わりに賞与で払っています」と言ったことがありました。
即座に監督官が「パートに有給休暇がないという認識をお持ちでしたら、現在ではあまりに非常識と言わざるを得ない」と言われてしまいました。。。
事業主の方はパートに有給休暇がないという意図ではなく、取っていただけないのが申し訳なく、賞与で少しでも、、、ということだったのですが、「賞与を払っても有給休暇を取らせたことになりませんよ」とぴしゃり。
しっかり制度を理解しておきましょう。
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【動物病院で多いご相談】⑩パートスタッフの有給休暇ってどうしたらいいの?
有給休暇の買い取り
退職🫸
今年は昨年に比べて退職者が少なかった印象です。
もちろん人手不足が続いていますが、正しい労働時間集計、残業計算、福利厚生など、しっかりと労務管理し労働環境を整備しているところは、定着が進みました。
その一方で、離職が続く職場もあります。
離職理由が
・労働時間が長い
・休日が少ない
といったところは、週休3日制を導入したところ、離職が激減し採用も増えました。
・給与水準
についても、物価上昇から生活の厳しさに直結して離職理由に繋がっています。
上記を整備したうえで、それでも離職が続く場合
「職場の人間関係や院長・上司との相性によるストレス」を真剣に考えてみてはどうでしょう。
スタッフが安定して長く働いてくれると事業にとっては、採用コストの削減だけではない非常に大きなメリットがあります。
・知識やスキルが組織内に蓄積され、業務の効率化が図られます。
・その組織特有の文化や価値観が共有されて、新入社員にもしっかりと伝わりやすくなります。
・顧客との関係が深まりニーズや好みをより深く理解して顧客満足度に繋がります。
特に動物病院などの専門的な業界では、専門知識と顧客との信頼関係構築が重要です。
つい短期的な成長、成果を求めてしまいますが、長期的に勤務すること、それ自体が事業に良い影響があるという視点をもってみてはいかがでしょうか。
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育休関連👶
動物病院は女性が多い業界ですので、産育休も他業種より多いと思います。
他の社労士事務所経験のある職員が、前職4年でこなした育休関連の手続きを半年で超えたと聞き驚きました。
給付金は休業中の生活費として大切なもの、手続きは煩雑ですので私たち専門家にご依頼いただくのが安心です。
スポットでの育休サポートもあります👶
今年は加えて男性の育児休業も増えました。
事業主の皆さんも戸惑いながらも、世の中の動向を理解してしっかりと対応いただけました。
来年度は育児休業給付金の給付率の引き上げられますので、ますます増えることが予想されます。
うちの規模で育休なんて、、、と頭を抱える方もいるかもしれません。
ただ、出産や育児に関係なく、ケガや病気、介護など、従業員さんが一時的に休業する可能性は常にあります。
育児休業を職場がしっかりと支援することで、他の従業員さんが職場に対して安心して働けると肯定的にみていただけるでしょう。
また、業務の引継ぎにより、他のスタッフに新しい役割や責任が与えられるとで、業務の標準化や人材の成長に繋がります。
出産育児は事前にわかっている分、予定が立てられますので、メリットを事業成長に活かしましょう。
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福利厚生🐕
院長先生から、うちの職場の福利厚生ってどんなことができるだろう、と相談されることがあります。
法定外の福利厚生には、住宅手当、慶弔見舞金、慶弔休暇、従業員割引など、実はすでに導入していることも多いんです。
最近では、長期的に働いてほしい、老後を考えられる職場にしたい、という思いで退職金制度導入のご相談も増えてきました。
退職金については、「中小企業退職金共済」が使いやすいですが、企業型確定拠出年金(企業型DC)も増えています。
当事務所でも昨年から企業型DCを導入しました。
顧問先に伺ったときに若いスタッフの方から質問をいただくこともあり、投資運用で老後資産管理が徐々に一般的になりつつあるのを感じます。
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休職🏥
下半期はメンタル疾患による休職相談が増えました。
気を張っていた新入社員の方がほっと一息つく時期に多いのかもしれません。
休職制度を整えておかないと慌ててしまいます。
自社の就業規則を見直しておきましょう。
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好評!従業員さん向けの就業規則勉強会とは?
自転車の通勤災害🚴
これも下半期に急に増えました。自転車の法改正も影響しているのでしょうか???
軽度な事故でも必ず事故証明を出すこと、加害者や被害者がいる場合、お相手の連絡先も控えることを徹底しておきましょう。
多くの地域で自転車保険の加入が義務化されていますが、任意であってもぜひ加入しましょう。
本人の治療については労災で補償されても、相手の治療費や物損については対象外です。
実際に今年あったご相談では、車との接触事故で過失割合は2対8となりました。
自転車に乗っていた従業員の方が2割、お相手が8割ですが、車に傷がつき、なかなかの高級車であったため、修理費が2割とはいえそれなりの負担が発生していました。
幸い、家族が加入している自転車保険の対象になっていたため保険で対処することができました。
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こうしてみると、改めてぶれすにご依頼いただく事業主の方々が、従業員の労働環境に真剣に向き合っているのを感じます。
そうは言われても、、、という時があるこことも、同じ経営者の立場としてよくわかります。
それでも皆さん自社でどのような取り組みができるか、従業員一人一人を思い浮かべて働く環境を守っていこうとされています。
このような経営者、院長先生からの顧問契約をいただけることに、改めて感謝申し上げます。
私たちも日々スキルを向上し、よりよい職場環境の醸成にお力添えできればと思います。
皆様お体ご自愛のうえ良いお年をお過ごしください💐
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先日、他の事務所の代表の方と忘年会をしてきました。
助成金に大変詳しい先生でいつも勉強させていただいております。
渋谷のサクラステージに連れていっていただきました。
初めて行ったのですが、渋谷とは思えない落ち着きでカフェも空いていて穴場スポットです。
「スシとワイン SUSHI SOUL」で美味しくいただきましたが、なんと埼京線のホームが見れるんです!
私、鉄オタとは口幅ったくてとても言えませんが、電車が大好きなのです🚃
ぜひいらしてみてくださいね。
社会保険労務士法人ぶれすは、経験豊富な社労士が「働きやすい会社づくり」を全力でお手伝いいたします。