社会保険労務士法人ぶれす

2023.03.10

内集団びいきと黒い羊

職員の宮本です。

スギ花粉がピークのシーズンになりましたね。皆さま対策はお済みでしょうか?
私は毎年極度の鼻炎に悩まされますが、最近「花粉を寄せ付けないスプレー」という物を試したところ、症状がだいぶ改善されました。
※実はずっと胡散臭そうで使うのを躊躇っていました。。
花粉症でお悩みの方は、ぜひ一度使ってみてください!

さて、今回は心理学の観点から労務管理を見ていきたいと思います。
心理用語の中に「内集団バイアス」というものがあります。 これは“自分が所属する集団(内集団)のメンバーがそれ以外の集団(外集団)のメンバーに比べて人格や能力が優れている”と認知し、優遇する心理的傾向のことを言います。
これからWBCが始まりますが、日本は大谷もいるし最強だ!と思いませんか?
でもそれ、実は他国の方々も同じように自国が最強!と思っていたりします。

仲の良いグループの中ではメンバー同士がお互いを個性的であると認識し、他方でそれ以外のグループや個人のことはよくわからないので、”なんだか他の人は没個性的だなぁ”と認識しているのです。
さて、ここまででなんとなくわかりましたでしょうか?
職場内のハラスメントや学校でのいじめはこの「内集団バイアス」が大きく関係しています。

〇自分のグループの中の人の接し方と他のグループとの接し方が違う

〇自分のグループのためなら、ある程度モラルのない行動もできる

〇自分のグループ内の人のミスは許せても、他のグループの人のミスは許せない

年配の方の、いわゆる「最近の若者論」もこれにあたります。
同じように、若者の「老害」という言葉も同様です。

そして、この傾向が例えば多数VS個人になってしまったり、逆に内集団の中で同様のことが起きてしまう(黒い羊効果といいます)と、いよいよハラスメント(いじめ)という現象が起きてしまう可能性があるということです。

経営者・事業主の皆さまにつきましては、このような”心理的な傾向”を知っているだけで「もしかしたら自分も今そういう行動(言動)をしているんじゃ…」と思い返したり、他の従業員同士での対人関係の悩みを解消してあげたりすることができる場合があります。

労務管理に関する困りごとがありましたら、ぜひご相談いただければと思います。


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