社会保険労務士法人ぶれす

2023.11.17

退職者の恨み

 

 

社会保険労務士の山下です。

 

家族や周りの方々から「面白いよ!」と聞いていたアニメ、「推しの子」をやっと見ました。

アイドルもので、しかも第1話で悲惨な亡くなり方をする、ということを事前に聞いていたため

あまり気が進まなかったのですが・・・食わず嫌いすみませんでした。

 

この中で、恋愛リアリティーショーに出演した高校生がSNSを中心に猛バッシングを浴びることになり、

「大丈夫」と平静を装いながらも「もう何も考えたくない」と次第に追い詰められていく様が妙にリアルで(実際に悲しい事件が数年前にありましたね)、心が締め付けられました。

 

SNSでの誹謗中傷を受ける可能性があるのは、芸能人や有名人に限ったことではありません。

 

いまや数えられないほどある「転職口コミサイト」やSNSには、元社員・現社員の口コミが多数書き込まれています。

中には「退職者(自称)」によって、目を疑うような恨み辛みが書き連ねられていることも・・・・・。

会社名や住所まで載っているサイトも多いため、これから応募しようかな?と考えている方が目にすれば、「退職者がどうせ恨みで書いているんでしょう」と完全に無視できる方は少ないのではないでしょうか。

 

そもそもこういった書き込みを禁止することはできないのでしょうか? 

 

退職後の投稿は本人の自由なので、口コミサイトに「一切書き込みをしない」まで求めるのは、難しいかもしれません。

ただ、在職中に知り得た業務上の情報や、会社の社会的価値を貶めるような誹謗中傷をしない、と退職時誓約書の条項に盛り込むことは可能です。

また、実際にそのような投稿を見つけた場合は、サイト側に削除依頼、あまりにもひどい場合は情報者開示請求を視野に入れても良いかもしれません。

 

御社では入社時だけでなく退職時の誓約書の取付、されていますか? 

実際に損害賠償請求までいかなくとも、「こんな行為はダメなんだ」と退職時にもう一度 確認する意味でも一定の効果が得られるのではないでしょうか。

 


 

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