社会保険労務士法人ぶれす

2024.01.19

給与計算「自動」で出来る?

社会保険労務士の山下です。

 

給与計算は社労士事務所の主要な業務の一つであり、「皆さまの大切なお給料を計算している」という緊張感も大きいお仕事です。

 

最近では便利な給与計算ソフト・勤怠管理ソフトが増えてきた中で、

「給与計算って自動化できないの?」

「勤怠いれたら自動でできる給与計算ソフトないですか?」

と質問頂くことがあります。

冗談まじりに「自動で出来ちゃったら社労士さんの仕事なくなるから教えてくれないんでしょう?(笑)」と言われることも・・・

(いえいえ、決してそんなことはありません!)

 

この質問に対しての私の回答は・・・・

 

できます!

 

ただし・・・・・・・・・

給与システムの初期設定が正しくされていることは大前提ですが、

 

①勤怠システムの打刻漏れが一つもなく、

②かつ、勤怠システムに残業・早退・遅刻の時間が正しく集計されていて、

③給与締日以外の中途入社・中途退社・休職は一切ない(もしくは全員が時給制)。

 

という条件つきです。

①②はともかく、

③は、現実問題 難しいかなと思います。

入社・退社はともかく、私傷病での休職、出産、介護などはスケジュール通りとはいきません。

 

・月途中に休職に入った方の日割り計算はどうしたらいいか

・月途中に産休に入った方の今月の社会保険や住民税はどうしたらいいか

 

これらは給与システムが自動で判別してくれないので、最終的には人の目で確認して手修正を入れる必要が出てきます。

 

また、固定給に変動があった場合の「社会保険料」の変更タイミングなど

完全自動化には適さないルールもまだまだたくさん残っているな・・・というのが個人的な感想です。

 

ただ、「完全自動化」とまではいかなくとも、

・紙のタイムカード→ クラウドの勤怠システム

・Excel/紙の給与計算 →クラウドの給与システム

にするだけでも、

・残業時間の集計がリアルタイムでわかる

・保険料率変更漏れなどが減り、事業主さんの負担が減る

というメリットは大きいですし、

給与計算を社労士事務所に委託している場合も、クラウド給与だとすぐに計算結果が確認できて便利です。

 

 

クラウドの勤怠・給与が出始めてから数年・・・

使い勝手のいいもの、皆さまにご紹介できるものを日々試しております。

(もとから便利なものが大好きな私にとっては、もはや趣味みたいなところがあります・・・)。

また革新的なものが出てくればご紹介したいと思います。

 

 

社労士法人ぶれすでは、クラウド勤怠・クラウド給与のご相談も承っていますので、ぜひお問い合わせください!

 


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