社会保険労務士法人ぶれす

2023.10.06

130万円の壁が無くなる?

特定社会保険労務士の加藤です。

 9月に東京に行ったとき熱中症になり、その後体調を崩していました。さすがに涼しくなりましたが、今年の夏は異常でしたね。そのためしばらく映画観にいけなかったのですが、久しぶりに先週土曜に…

『コカイン・ベア』https://eiga.com/movie/99016/

中身はタイトル通り、飛行機から落とされたコカインをキメたクマが人を襲うというバカ映画です。映画自体は頭を空に出来、ストレス解消にはなります。それにしても、この映画が遺作になるとは、子グマにはらわた引きずり出されたレイ・リオッタも思わなかったでしょう。合掌

 さて、130万円の壁の話です。

現在、社会保険の被扶養者になっている従業員50人以下の企業のパート労働者は、年収130万円超えると自分で社保加入もしくは国保加入となります。社会保険には第3号被保険者制度というのがあり、簡単に言えば、本人が社会保険に加入している年収130万円にいかない配偶者は国民年金保険料を払わなくても払っていることにするという制度です。

 年収が129万円の場合、かかる社会保険料は雇用保険料のみなので、年間8千円程度しか控除されません。それが130万円以上、たった1万円の差で、20万円程度余計に控除されることになります(所得税住民税は考慮に入れません)。これが国民健康保険・国民年金だともう少し負担が増えることになります。

 それを2年間に限り、130万円を超えても、その超えたことが臨時的な理由によることを会社に証明してもらえれば、扶養に入り続けられるというものです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html

岸田首相の経済対策の一つなんでしょうが、中途半端すぎて最初は意味がよくわかりませんでした。ただ、その後日本経済新聞にこんな記事が出ていました。

2023101『第3号被保険者制度、見直しに言及 武見厚労相』

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA010G50R01C23A0000000/

つまり、2年間はアメを上げるけどその後はそもそも制度を無くすよ、ということですね。

 解散もそろそろといった空気が流れているようですが、打ち出される『経済対策』の中身をしっかり考えないとかえって生活が厳しくなるかもしれません。

 


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