社会保険労務士法人ぶれす

2025.01.10

量子もつれと仏教

明けましておめでとうございます。社会保険労務士の加藤です。今年もよろしくお願いいたします。

世間的には年末年始9連休だったようですが、皆様ゆっくりできましたでしょうか。私自身は、特に出かけるわけでもなく、行ったところといえばスーパー銭湯くらいでした。

TVもほぼ観ていませんが、年末にNHKで放送された

『量子もつれ アインシュタイン最後の謎』は面白かったです。

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/BX6PWY3N59/

量子もつれとは、2つの量子系が互いに分離できない状態にある場合、一方が特定の状態を取ると、もう一方がどんなに離れていてもその情報が伝わり状態が確定する現象です。

…これではわかりにくいですね。番組では「だるまさんが転んだ」で説明していましたが、コインの例えを紹介します。

12枚のコインを空中で「もつれた状態」にします。

21枚を東京、もう一枚をニューヨークに持って行きます。

3.東京のコインを観測して「表」だと確認した瞬間、ニューヨークのコインは必ず「裏」になります。

https://note.com/sorashippu/n/n4504dac52df0 から引用>

となると瞬間ですから、光速度を超えて情報が伝わることになり、あのアインシュタインが拒んだのも理解できる気がします。

 そんな番組の進行と全く関係なく、デビッド・ボームの不遇な晩年が紹介されている時にふと思い出したのが、量子論の育ての親であるニールス・ボーアの家紋です。彼の祖国デンマークでは勲章を与えるときに家紋を作る必要があり、ボーアがデザインしたのがこれです。

真ん中に描かれているのが、太極図です。

ボーアは後年、量子論と東洋哲学、特に易経を研究していて、「原子物理学論との類似性を認識するためには、われわれはブッダや老子といった思索家がかつて直面した認識上の問題にたち帰り、大いなる存在のドラマのなかで、観客でもあり演技者でもある我々の位置を調和あるものとするように努めねばならない。(wikipediaから引用)」と言っています。

 そういえば、こんなニュースもありました。

陰陽マーク? 「量子もつれ」をリアルタイムに可視化することに成功 国際チームが23年に発表 [山下裕毅,ITmedia]

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2409/09/news051.html

2023年に発表された論文を紹介しているサイトです。ボーアは半世紀以上前からイメージできていたということでしょうか。というか、春秋時代を生きた老子の宇宙観はとてつもない気がします。

 私自身も理解しているとは言えないですが(波動方程式とか、さっぱり分かりません。当たり前か)、すこし前から量子論と仏教の教えが繋がっている感覚がなんとなく腑に落ちてきた気がしています。この量子もつれも、結局は「諸法無我」(すべての存在が互いに関連しあって成立しており、それ自体に恒常的な「自我」は存在しないという考え方)ということなんでしょうか。

正月早々訳分からない文章で申し訳ありません。ついでと言っては何ですが、最後に短編小説を紹介します。アメリカ人作家Andy Weirの“The Egg”です。

https://www.galactanet.com/oneoff/theegg_ja.html


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