社会保険労務士法人ぶれす

2025.04.04

介護について考える~2025年4月育児介護休業法改正もふまえて~

社労士の村田です。
寒い日が続いたので、関東は週末桜の見頃になりそうですね。
4月になり新入社員の皆さん、慣らし保育スタートした皆さんも緊張の日々かと思います。
体調には気をつけて新年度も頑張りましょう!


今朝も慣らし保育中の赤ちゃんのパパママさんがいました。
ママからパパへ『園に付いたらICカードかざす。上の名簿に体温とか体調を記入する。』とテキパキ引継ぎが行われてました。
慣らし保育時期は、子どもだけでなく大人も復帰後の生活スタイル(送迎の出発時間や持ち物、お迎え後の時間の使い方など)を整える期間です。
時短のママにおまかせ~ではなく、両親そろって両立環境を整えることが大切ですよ。
といいつつ今日は育児でなく、介護についてお話します。

〇介護休業について〇

そもそも介護休業とは?

介護休業は、要介護状態(負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の
期間にわたり常時介護を必要とする状態)にある対象家族を介護するための休業です。
対象家族、休業制度などについては下記リンク参考になります。
🔗厚生労働省の介護休業について(リンク)

介護休業中の給付金について

雇用保険の被保険者であれば、無給の際に93日まで介護休業給付金が受給できます。
育児休業と異なり社会保険料の免除はない点は注意が必要です。

そもそも約3か月のお休みでなにができるの?

3か月休んで在宅介護をするという利用でなく、仕事と介護の両立に向けた慣らし期間だと考えます。
・市区町村、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどへの相談
・介護認定などを経て介護サービスを手配
・介護負担を家族間で決定する。
などなど3か月間で両立環境を整えましょう。

共働きで育児休業、男性育休などはだいぶ認知されてきました。介護はどうでしょうか。
『介護はお母さん(お嫁さん、子ども)がするもの』という考えは海に捨て、家族は生活を変えないように介護サービスを利用するという形で、介護離職しない形で両立しましょう。

2025年4月1日からの育児・介護休業改正

この2025年4月1日から、施行される育児・介護休業改正の介護部分についてご紹介します。
介護離職防止のため、下記のような改正が行われました。

1.介護離職防止のための雇用環境整備の義務化(義務!)
事業主は、従業員が仕事と介護を両立できるよう、以下のいずれかの措置を講じることが義務付けられます。
• 介護に関する研修の実施
• 相談窓口の設置
• 介護サービスの情報提供
• 柔軟な働き方の導入(テレワークやフレックスタイム制度など)

2.介護休業等に関する個別周知・意向確認の義務化(義務!)
介護に直面した旨の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認

周知内容は下記のとおりです。
・ 介護休業に関する制度、介護両立支援制度等
・ 介護休業・介護両立支援制度等の申出先
・ 介護休業給付金に関すること

周知タイミング、対象は下記のとおりです。
①介護に直面した旨の申出をしたとき
②介護に直面する前の早い段階(40歳等)での情報提供

②の時期は
・労働者が40歳に達する日(誕生日前日)の属する年度(1年間)
・労働者が40歳に達する日の翌日(誕生日)から1年間 
この期間に介護関連情報を提供する必要があります。
介護保険の支払い・利用は40歳なので、介護は40歳!と覚えましょう。
🔗説明用リーフレット(PDF)

これらの改正により、従業員が介護と仕事を両立しやすい環境の整備が進められるという形です。
介護は妊娠期などないため突然にきます。子育てとも異なり友人に相談して共感!などもタイミングや介護度が異なればなかなか難しいですね。
早く知って頭の片隅にあるだけで心の準備ができます。

私の母は要介護認定を受けているのですが、0歳連れて自治体に相談に行きました。(これが噂のダブルケア…!)
自治体の介護課に行き、介護認定などを受け、サービス先を探し、家族はどう動くかを考えるのが、
心のハードルが、育児より精神的に大変かもしれませんが、家族で抱えず、福祉と連携しましょう。
ただ理想と現実は異なり、
『デイサービスは本人が拒否。施設は入れるのに抵抗ある。もう疲れた。時が解決してくれるのを待とう。(しかし時は解決してくれない。)』
という感じも多いかもしれません。介護はキーパーソン選びが大切ですよ。(我が家はそこの設定に失敗している感が否めません。)

介護に関する映画『ロストケア』(2023公開)を動画配信サービスで視聴しました。
介護による離職さえなければ、事件が起きなかったのでは…と思っています。
内容が内容ですので、心が元気な時に視聴することをおすすめします。
🔗映画『ロストケア』(リンク)

AIが日々進化していますが、エッセンシャルワーカーのサポートとなる育児介護など福祉分野のロボット開発が進んでほしいなと思います。
従業員の方の出産育児だけでなく、介護問題などあればお気軽にご相談ください!


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