社会保険労務士法人ぶれす

2025.01.15

2025年法改正の対応はお済ですか?就業規則改訂のポイントを動物病院に強い社労士が解説

「今」就業規則を改訂すべき理由

法改正への対応はもちろんのこと、 就業規則を最新の状態に保つことは、以下の点で重要です。

  • 労使トラブルの予防
    曖昧なルールを明確化することで、従業員とのトラブルを未然に防ぎます。
  • 従業員のモチベーション向上
    働きやすい環境を整備することで、従業員の定着率向上に繋がります。
  • 病院・クリニックの円滑な運営
    最新の法令に準拠することで、コンプライアンス違反のリスクを軽減し、 組織運営をスムーズに行うことができます。

 

就業規則改訂の際に気を付けるべきポイント

  • 時間外労働・休日労働に関する規定
    特に医療現場等では、時間外労働や休日労働が発生しやすい傾向にあります。 法定労働時間を超える労働に対する割増賃金や、 休日労働に対する代休付与などについて、 適切な規定を設ける必要があります。
  • 有給休暇に関する規定
    有給休暇の取得を促進し、 従業員のワークライフバランスを支援することは、 企業にとって重要な課題です。
  • 育児・介護休業に関する規定
    育児・介護休業を取得しやすい環境を整備することは、 従業員の定着率向上に繋がります。 2025年4月施行の改正育児・介護休業法に対応した規定に見直す必要があります。
  • ハラスメント防止に関する規定
    パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなど、 あらゆるハラスメントを防止するための規定を設け、 従業員が安心して働ける環境を作る必要があります。

 

2025年何が変わる?注目すべき法改正とは

2025年に施行される法改正のうち、 特に注目すべき法改正をまとめました。

  • 育児・介護休業法の改正
    • 育児休業の分割取得の柔軟化
    • 産後パパ育休の取得促進
    • 子の看護休暇の対象拡大
  • 労働安全衛生法の改正
    • ストレスチェック制度の強化
    • 労働安全衛生関係手続きの電子申請義務化
  • 高年齢者雇用安定法の改正
    • 70歳までの就業機会確保努力義務

 

就業規則改訂の流れ

就業規則を改正する際には、以下のステップを踏むようにしましょう。

  1. 現状の就業規則の確認
    まずは、現状の就業規則の内容を確認し、 法改正に対応する必要がある箇所を洗い出します。
  2. 改正内容の検討
    法改正の内容を踏まえ、 就業規則のどの部分をどのように改正するかを検討します。 従業員代表の意見を聴取することも必要です。
  3. 就業規則の変更
    改正内容を決定したら、就業規則を変更します。 変更した就業規則は、労働基準監督署に届け出る必要があります。
  4. 従業員への周知
    改正した就業規則の内容を、従業員に周知します。 説明会などを開催し、 従業員からの質問に答える機会を設けることも有効です。

 

まとめ

2025年の法改正に対応するため、多くの企業は就業規則の見直しを実施する必要があります。

参考:厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内 令和72025)年4月1日から段階的に施行

就業規則を適切に整備することで、労使トラブルの予防、従業員のモチベーション向上、 そして円滑な企業経営に繋がります。

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