社会保険労務士の加藤です。
1ヶ月前の8月20日、声優の田中敦子さんが亡くなりました。
正直、声優に思い入れがない私ですが、攻殻機動隊の草薙素子に命を与えたのは田中さんだと思っています。去年『攻殻機動隊 SAC_2045』https://eiga.com/movie/99160/ の舞台挨拶での言葉、「皆さん、攻殻機動隊はこの『最後の人間』でいったん結末を迎えるのかもしれません。でも、どうか忘れないでください。みなさんがネットにアクセスする時、攻殻機動隊にアクセスする時、私たちは、私はいつでもみなさんのそばにいます。どうか、忘れないでください」の意味がわかった気がします。草薙素子(田中敦子)の台詞で好きなものを一つ。
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ」
...R.I.P.田中敦子
映画やアニメに出てくる政府要人はクズばかりですが、それでも頭が良い連中が多い気がします。というか、そうであって欲しいという願望でしょうか。
今、自民党総裁選が行われていますが、最有力?の小泉進次郎氏の発言が注目を集めています。その中でも「解雇規制緩和」と「年金受給80歳から」は、小泉竹中路線そのままで、この人が総理になったときには、グローバリスト的政策がますます進んでいくのだろうと思います。
この30年を改めて考えてみると、諸々逆なんだろうなという気がします。逆というのは、「解雇が難しいから」「年金保険料負担が重いから」この30年成長が止まったのではなく、失政(消費税や派遣法、民営化等々。異論は認めます)で停滞したにもかかわらず、原因を後から見つけて振ってるだけではと。まあ、あちら側にしてみれば、失政ではなく、善政なんでしょうが、煽るだけ煽って検証を全くしないメディアの問題が大きい気がします。
20年ほど前、あるIT企業の社員と話をしていたとき、こちらからLoyalty(忠誠心)の話を持ち出したところ、意味が分からないとか鼻で笑われるとかありました。そのときは外資で働く人だからかと思いましたが、日本の労働慣行が変わる時期だったと思います。
バブル以前の日本の強みは、日本型雇用システム(年功序列や終身雇用など)に裏付けられた従業員エンゲージメント(自ら自発的に会社に貢献したいと考える意欲)が挙げられますが、新自由主義台頭と同時に萎んでいったわけです。年金にしても、20年くらい前に「100年安心年金」を謳ったのは誰だったでしょうか?
クリアカットな言葉や見た目で判断せずに、立ち止まって考えてみるのも良いと思います。
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